※ものしりミニ講座は不定期連載になっております。 |
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令和5年12月上旬号 |
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“死者”が君臨した国(インカ王国の秘密)
南米ペルーの南東、海抜約3400メートルに位置するクスコ市は、かつてアンデス山脈沿いに長大な国をつくって栄えたインカ王国(インカ帝国とも)の首都でした。1533年、フランシスコ・ピサロに率いられたスペイン人の一団がクスコを占領し、インカ王国は滅亡するのですが、この町で彼らは奇妙な光景を目にすることになります。 |
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令和5年11月上旬号 |
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直木賞記念の時計は「質草」に(井伏鱒二秘話)
1938(昭和13)年、井伏鱒二(いぶせ・ますじ)は「ジヨン万次郎漂流記」で第6回直木賞を受賞しました。直木賞は「大衆文芸」。一方、同時に創設された芥川賞は「純文学」が対象です。選考委員たちは、井伏の作品に大衆性を見いだし、その可能性を高く評価したわけです。しかし、それまで「山椒魚」「鯉」「丹下氏邸」などの佳品を発表し、純文学を志向してきた井伏が… |
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令和5年10月下旬号 |
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神話の中に潜む歴史(英雄・ヘラクレス)
ギリシャ神話には幾多の英雄が登場します。その中でも一、二を争うのがヘラクレスでしょう。父は大神ゼウスですが、母はミケーネの王女アルクメネで、彼は不義の子として生まれました。その生い立ちによりゼウスの妻ヘラの憎しみを一身に受け、生涯を数々の難行苦行に費やすことになりますが、逆にそれがヘラクレスの英雄としての名声を高めることにつながったのでした。 |
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令和5年9月下旬号 |
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「利き目チェック」で疲れ目撃退(優位眼とは?)
「利き目」という言葉をご存じですか? 手足と同様に、実は目にも右利き、左利きがあります。人の脳は、両目で物を見ていても一方の目の情報を優位に認識するという特徴があり、このよく使う方を利き目といいます。専門的には「優位眼」とも。例えば、カメラのファインダーをのぞくときなど、自然と利き目を使っていることが多いはずです。 |
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令和5年8月下旬号 |
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子どもの夢と時代映す(児童雑誌ふろくの歴史)
現代の児童向け雑誌には、バッグや目覚まし時計などの豪華な“ふろく”が登場しています。これは、2001(平成13)年にふろくの規制が緩和され、多様な素材の使用が可能になったからです。それ以前は紙製のふろくが主流でした。紙のふろくの歴史は長く、明治・大正時代に相次いで創刊した幼年雑誌に付いた、組立式の紙のおもちゃやすごろくが起源です。 |
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令和5年6月上旬号 |
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細部にまでこだわった「本の宝石」(童画家・武井武雄)
童話作家であり、また童話などの挿絵を“童画”と命名し、自ら子どもたちに向けて美しい絵を描き続けた童画家・武井武雄(1894〜1983)。「定年時代」の読者なら、名前は知らなくても幼いころ絵雑誌などでその作品に一度は触れたことがあるのではないでしょうか。
その武井が半世紀あまり創り続けた画文集が、「武井武雄刊本作品」です。 |
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令和5年5月下旬号 |
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多種多様な「描き文字」創出(グラフィックデザイナー・竹久夢二)
大正ロマンを象徴する画家・竹久夢二(1884〜1934)が、今から100年前に“かわいい”を発信していたことを知っていますか?
夢二といえば、憂いを帯びた表情に加え、ほっそりした姿の女性絵「夢二式美人」をイメージされると思います。夢二は、そのような作品制作と並行し、「可愛い」という言葉を用いて自身がデザインした雑貨類を宣伝。 |
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令和5年4月上旬号 |
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決め手は「赤」と山本富士子(小津安二郎とカラー映画)
長く白黒映画を撮ってきた小津安二郎監督初のカラー作品は1958(昭和33)年、有馬稲子がヒロインを演じた「彼岸花」(松竹)です。日本で最初の長編カラー映画「カルメン故郷に帰る」(松竹、監督・木下惠介、主演・高峰秀子)の公開から7年後のことでした。自然な色を再現できるフィルムに出合えず、小津はなかなかカラー映画の製作に移行しませんでしたが、“小津組”カメラマン・厚田雄春が、小津の好きな赤い色を最もよく表現できる西ドイツ・アグファ社のフィルムを見つけます。 |
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※ものしりミニ講座は不定期連載になっております。 |