トーナメントの様子 |
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龍ヶ崎市でクラブ結成
団塊世代には懐かしい「ベーゴマ」。龍ケ崎ベーゴマクラブが結成されて5カ月。月を追うごとに参加者が増えている。団塊世代は昔鍛えた腕を見せれば、子どもたちはようやくコマを回せるようになり、張りきって昔の遊びに興じる姿が見られる。同クラブは大正元年建築の土蔵「いやしの空間・おくら」を利用して「なにかにぎやかなことができないか」と、宮渕町の歯科医・秋山修一さんが発起人となって2007 (平成19) 年9月に発足した。
「ベーゴマを通して親子や知らない人同士がコミュニケーションを図っています。昔の遊びには学ぶ点がたくさんあります」とクラブ会長であり龍ケ崎市商工会事務局長の池野辺修さん(58)は話す。
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ベーゴマ |
「毎月第2日曜日の午前10時からトーナメント方式で腕を競います。1対1で2回勝った方が勝ち上がります。大人も子どもも関係なく組み合わせますが、結構子どもが強いですね」と事務局の中野恵子さん。
「ルールは特別ありませんが、約37グラムのコマであれば加工しても構いません」と中野さん。万力ややすりで研磨や研削で創意工夫して競技に臨む会員も多くいる。女性ならマニュキアで色付けしたオリジナルなコマをそろえたりして楽しんでいる。中野さん自身も専用のケースを持ち歩いてどこでも回せる態勢で「凝りに凝っています」。
「家庭で手軽にできるため腕を磨いている子どももいますが、最初はコマにひもを巻けない子がいてそのような子どもには巻いてやって回すだけにして楽しんでもらいます。まず
は回す喜びを覚えてもらいます」と会員の本谷正史さん(58)。ゲーム世代の子どもに根気強く指導することでベーゴマの良さを知ってもらう計画。
「いやしの空間・おくら」の代表者の猪股とみ子さんは「やっと回せるようになりました。漬物だるの床になかなか乗らなくて」と言いながら楽しそうに回す。
会員の最年少は小学2年生。神奈川、千葉、埼玉など県内外から参加する。現在会員を募集中。年齢、性別関係なく「初心者も大歓迎」でコマの貸し出しや販売も行っている。
見事な腕前の本谷さん |
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右から中野さん、池野辺さん、猪股さん、本谷さん |
◎龍ヶ崎ベーゴマクラブ
問い合わせ:TEL 0297-62-1444 |
◎いやしの空間・おくら
大正ロマンの香りを感じる96年前の土蔵をリフォームして貸しスペースとしてオープン。趣味の教室やミニコンサート、ギャラリーなどに向く。
使用料・問い合わせ:TEL 0297-62-0011 |
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