家族構成やライフスタイルの変化に伴って、暮らし慣れた愛着のある住まいでも快適に過ごせなくなることがあります。また、心豊かなセカンドライフを過ごすためにも、家や土地を資産とみなし、有効に活用するという考え方も必要になってきます。定年後、豊かに暮らし続けていくためにはどうしたらいいのかを、ご自身が所有されている住まいをどうするのかといった観点から考えていきませんか。色々な選択肢やさまざまなメリット・デメリットが見えてきます。このコーナーは、リフォームや建て替えなど「セカンドライフの住宅」に関する有益な情報を読者に紹介するため、NPO法人不動産承継支援ネットワークと協力してコンテンツをご提供しています。

土地や家にこだわらず、ご自身のライフスタイルに合わせた新しい生活を始めることができます。また、ご自宅や土地といった不動産資産を活用することで収益を上げることも可能ですが、土地の価格や広さによっては売却・賃貸住宅経営・アパート経営などの選択肢があるのでご自身の資産の適正を見極めることが大切です。

お子さんが独立し、今の土地に住む意思が無いといった場合、お持ちの不動産資産を売却して、土地の価格が安い地方に住み替えたり、逆に便利な都心のマンションに住み替えたりと、豊かなセカンドライフを送るための資金とする方法が考えられます。また、年齢を重ねて何かと不便になる自宅暮らしよりも、有料老人ホームへの入所を考える方も増えています。但し、ご自宅が老朽化して資産としての価値が無くなってしまっている場合や、土地の価格が低い場合は、売却しても充分な資金が得られないどころか売却損が出る場合もあるので注意しましょう。

住み替えで新生活を始める資金として、もしくはセカンドライフの収入源として、お持ちの不動産資産を活用する方法が考えられます。賃貸物件として活用することで賃料収入が得られ、また有効な活用をすることで税金や管理といった所有リスクを減らすことが可能となります。ただし、お持ちの資産の条件と活用方法がマッチングしない場合は大きな負担となる場合があるので、専門家に相談することが大切です。

ご自宅をそのまま賃貸物件として活用する方法。築年数が浅い物件ほど適していると言えます。初期費用は少なくてすむものの、家賃はそれほど高く設定できない場合があります。また、一棟貸しとなるので、空室リスクが高まります。

ご自宅をリフォームして、賃貸物件として活用する方法。初期費用はかかるものの、家賃設定を高くすることが可能。将来ご本人やご子息が住まれることを想定して、定期借家として貸し出す方法もあります。空室リスクが高い点に注意しましょう。

ご自宅を駐車場にして活用する方法。建物を建てるよりはるかに初期費用を抑えられます。管理やランニングコストも抑えられ、将来の用途転換にも容易に対応できます。ただし、固定資産税評価は更地と同様となるため、節税効果はあまりありません。また、稼働率は立地に大きく左右されてしまいます。

ご自宅をアパートに建て替えて活用する方法。初期費用はかかるものの、安定収入が見込め、節税効果も高いことから、土地活用法としては最もオーソドックスなものとされています。修繕や入居者管理といった手間がかかるため、パートナーには信頼のおける会社を選ぶことが重要です。また駐車場ほどではないにせよ、立地や広さといった条件に左右されるので、計画は慎重に立てましょう。

ご自宅を定期借地権を利用して活用する方法。権利金でまとまった資金が手に入るため、住み替えの際にローンを組まずに家を建てられる、他の投資に流用できる、といったメリットがあります。ただし、５０年間は返却されないので、その間の活用ができない点には注意しましょう。