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老人ホームの違い 杉並区/75歳女性 |
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体調を崩して入院していた姉が、主治医に「退院後、自宅での一人暮らしは無理ですよ」と言われました。そこで、有料老人ホームを探しているのですが、老人ホームは同じようでも価格に大きな差があります。何が違うのでしょうか?
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中村寿美子 |
民間が運営する有料老人ホームの多くは、おおむね次の3点によって価格が決まります。(1)建物の立地の地価相場(2)建物の共用部分の占める面積そして居室の広さと設備(3)介護保険の自己負担のほかに設定されている上乗せ介護費用。
そもそも有料老人ホームとは不動産に付加価値がついた高齢者用の住まいです。マンションと同じように、都心の一等地にあると家賃が高く設定されます。さらに、建物が豪華に大理石などを使用していたり、食堂、ラウンジ、図書室、リハビリルームなどの共用施設がたくさんあったりすると、その共用施設の費用も加算されますから、さらに家賃が高くなります。
また、居室に浴室があったり洗濯機置き場があったりと、自宅と同じような環境をあれこれ求めると家賃が高額になります。そして、施設が介護保険の人員基準を超えた職員を雇用している場合は、上乗せ介護費が必要になるので、介護費用も高く設定されています。
多くの有料老人ホームの毎月の費用は「家賃」「管理費」「食費」「水道光熱費」「介護費用」となっていますが、実は食費も3万円〜10万円と幅が大きく、それも毎月の費用に違いがある根拠の一つにもなっています。
有料老人ホームを選ぶ際には、入居する本人が求めているサービスは何なのか、優先順位をつけて考えるとホームが絞られてきます。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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