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妹が亡くなり独りに 目黒区/86歳女性 |
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今まで姉妹で仲良く暮らしてきましたが、82歳の妹が亡くなり、86歳になる私が独りぼっちになってしまいました。それまで何でも妹がやってくれていたので、途方に暮れています。現在、私は圧迫骨折でリハビリを受けている状況です。今後、どうやって暮らしていけば良いでしょうか?
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中村寿美子 |
想定外のことが起きるのが人生でしょう。それにしてもリハビリを受けている中で、一人で何もかもを処理するのは大変な作業ですね。
まずは、高齢者の相談窓口である「地域包括支援センター」に出向いて、現在の困りごとから将来必要になりそうなサービスなどを、細かく相談して具体的に説明を受けましょう。
お住まいのある目黒区には5カ所の地域包括支援センターがあります。自宅近くの支援センターに行きましょう。地域包括支援センターは区が委託する社会福祉法人などが運営していて、保健師・看護師・社会福祉士・ケアマネジャーなどの専門職が相談に応じてくれます。
現在の高齢者はとてもお元気で、80歳を過ぎても若い気分のまま、いつまでもこの状態が続くと思っている人が少なくありません。しかし、身体的には80年間過ごしてきているので、自覚症状がなくても加齢が原因ですべての能力が低下しかけています。高齢者の暮らしは「自助・互助・共助・公助」といわれていますが、互助に当たる友人や近所の親しい人に何かをお願いすることはできますか? もちろん自治体での各種サービスもありますから、まずは自分一人で何ができて、一人では何ができないかを考えて整理することが、相談をする上でも必要事項になります。
また、入院や福祉施設の利用などでは、身内の保証人が必要になる場合もあります。どなたに保証人をお願いできるのか? それも考えておくことをお勧めします。
そして、いつでもメモを取る習慣をつけると良いでしょう。毎日の暮らしでは、規則正しい生活と栄養を考慮した食事が大切です。自炊をすることで、献立を考えたり、料理の段取りで手足を使ったりするので認知症予防にもつながります。
(介護コンサルタント
中村寿美子) |
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