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介護保険の基本 |
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介護保険サービスを使いたいときは、どのような手続きが必要なのでしょうか?
桐山 典悦 |
介護保険サービスの利用法を詳しく知っている人はあまり多くないのではないでしょうか。人はある日突然、介護が必要になるかもしれません。それは親の介護かもしれないですし、自分自身の介護かもしれません。今回は介護保険申請の流れをご紹介しますので、いつかくる介護に備えていただきたいと思います。
まず、介護保険サービスは、要介護認定を受けないと利用することができません。要介護認定はお住まいの自治体に申請が必要となります。基本的に申請ができるのは本人または家族です。地域によってオンラインや郵送での手続きも可能なようです。どうしても申請が難しい場合は、地域包括支援センター・居宅介護支援事業所・介護保険施設の職員、入院中の場合は医療ソーシャルワーカーが申請を代行することも可能です。
申請の際に必要なものは、「要介護・要支援認定申請書」「介護保険証もしくは健康保険証」「マイナンバーが確認できるもの」「申請者の身元が確認できるもの」「主治医の氏名や医療機関の名称などが確認できるもの」となります。申請に必要なものも自治体によって若干違うことがあるようですので、事前に確認いただいた方が安心です。
要介護認定の申請をする際には、主治医(かかりつけ医)を決める必要があります。主治医が決まっていないと「主治医を決めてから来てください」と言われて手間がかかってしまいます。主治医がいない場合は地域包括支援センターに相談すると紹介してもらえるケースもあるようです。要介護認定をスムーズにするためにも、まずは申請前に、住んでいる地域を担当している地域包括支援センターに相談してみると良いでしょう。介護について困った場合は、地域包括支援センターが無料で相談に乗ってくれます。
なお、介護保険サービスの利用は原則65歳以上の要介護認定を受けた人が対象となりますが、40歳から64歳の人でも16種類の特定疾病(末期がん・関節リウマチ・脳梗塞など)で介護が必要な状態であれば要介護認定を受けることが可能です。
今回は要介護認定の申請までの流れについてお話ししましたが、申請から認定までの流れ、介護保険サービスを利用する方法については次回お話しします。
((株)クラウドケアCOO・介護福祉士 桐山典悦)
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