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すぐ使えるサービス 70代女性 |
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介護保険の認定まで1カ月くらいかかるということでしたが、すぐに介護サービスを利用する方法はないのでしょうか? いざ介護が必要になったときにすぐに使えないと困ってしまいます。
桐山 典悦 |
要介護認定前に介護サービスを利用する手段はいくつかあります。まず、「暫定のケアプランで介護保険サービスを利用する」という方法があります。例えば、急な病気やけがなどによる体調変化で入院し、病院で要介護認定を申請した場合。退院日までに要介護認定の結果が出ていなくても、在宅復帰にあたり介護サービスが必要になるケースがあります。
このようなときに、暫定のケアプラン(居宅・介護予防サービス計画書)を作成して介護保険サービスが利用できる仕組みです。要介護認定の申請から結果が出るまでの期間に、要支援や要介護といった要介護度を予想して、介護保険サービスを利用することができます。利用するためには、ケアマネジャーに暫定のケアプランを作成してもらう必要がありますので、入院中の人は病院の医療相談員、自宅で生活している人は地域包括支援センターに相談するとよいでしょう。
なお、暫定のケアプランで介護保険サービスを利用できたとしても、要介護認定の結果「非該当(自立)」となった場合は、全額自己負担となりますので注意が必要です。また要介護度が想定していたよりも低い結果となった場合、要介護度によって支給限度額が違いますので、支給限度額を超えてサービスを利用した部分は全額自己負担となります。あくまでも要介護認定の申請中で、認定結果が出るまでの間に緊急的にサービスが必要となる場合の例外的な手段と考えてください。
このほか、「介護保険外サービスの活用」という選択肢もあります。介護保険外サービスとは、介護保険サービスでは利用できない部分を補う自費サービスです。市区町村などが行うサービスから民間企業が行うものまで幅広くあり、利用料金は数千円から数万円程度までと幅広いです。
介護保険を使わない自費介護サービスであれば、要介護認定の結果が出ていなくても介護サービスを利用することができます。弊社「クラウドケア」の事例を挙げますと、自費訪問介護サービスを1時間2750円から、24時間365日、最短1時間前でも依頼できます。要介護認定の申請前であっても利用できますし、急に体調が悪くなった人でも利用できます。
インターネットで検索してみても介護保険外サービスにはさまざまなサービスがありますので、困りごとを解決する手段の一つとして、介護保険外サービスの活用も視野に入れるのも良いと思います。
((株)クラウドケアCOO・介護福祉士 桐山典悦)
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