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桜餅は、関東では、水溶き小麦粉を薄く焼いたもので餡(あん)を巻いた和菓子を、関西では、道明寺粉を蒸したもので餡を包んだものを指します。
道明寺粉は、大阪の道明寺というお寺で作られた餅米を蒸して干した保存食です。水を加えて電子レンジにかけると、簡単に食べることができます。道明寺餅を桜の葉で包めば「桜餅」、椿(つばき)の葉で挟めば「椿餅」、また道明寺粉を餡で包めば「おはぎ」になります。餡は、こし餡でも粒餡でも好みのものを。
小豆の主成分は、糖質とタンパク質で、便秘予防や大腸がん予防に効果のある不溶性食物繊維を多く含んでいます。小豆の色は、抗酸化作用を持つアントシアニンです。
(女子栄養大学生涯学習講師 大石みどり)
《材料》6個分
道明寺粉80g、水120g、砂糖大1、小豆餡180g、桜の葉の塩漬け6枚
《作り方》
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(1) |
小豆餡は6個に分けて丸めておく。 |
(2) |
ボウルに、道明寺粉と水を入れてかき混ぜて、ラップをする。 |
(3) |
(2)を電子レンジ(600ワット)に8分かけて、そのまま10分置いて蒸らす。 |
(4) |
砂糖を加えて、しゃもじなどで全体を混ぜ合わせる。 |
(5) |
ラップに、(4)の6分の1量をのせて、楕円(だえん)形に広げたところに餡をのせて全体を包む。 |
(6) |
塩漬けの桜の葉は、水に漬けて塩抜きしてから、よく水気を拭き取り、(5)を包む。 |
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※おはぎにする場合は桜餅と反対に、餡をラップに広げ、丸めた道明寺粉をのせて包む。 |
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