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ニンジンのしりしりは沖縄の郷土料理です。「しりしり」とは沖縄の方言で「せん切り」という意味で、スライサーを使う時、「すりすり」という音から名前が付いたのではないかといわれています。ニンジンと卵という家庭の常備食材で手軽に作れる上に、彩りも美しくカロテンを多く含んでいます。
カロテンは、酸性や加熱に対して強く、水に溶けにくいため調理上の損失はほとんどありません。 脂溶性なので、適量の油と一緒に摂取すると効率よく体内で吸収されます。したがって、ニンジンのグラッセなどもよい調理法といえます。
ニンジンとちりめんじゃこで炊き込みご飯にするなど、少しの工夫でカロテンをより多く摂取することができます。ニンジンを細かく刻んだり、すりおろしたりしてから加熱し加えるとよいでしょう。ニンジンは加熱するとマグネシウムの吸収もよくなります。
※おすすめ献立
アジの開き、青菜のおひたし、豆腐とワカメのみそ汁
(女子栄養大学生涯学習講師 豊田光子)
《材料》2人分
ニンジン100g、ごま油小2、卵1個、ツナ70g(ツナ缶小1個分)、しょうゆ小2、塩小4分の1、黒ごま少々
《作り方》
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(1) |
ニンジンはせん切りにする。 |
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ツナは、缶詰から出しほぐしておく。 |
(3) |
鍋にごま油を入れて火にかけ、ニンジンがしんなりするまで炒める。 |
(4) |
ほぐしたツナを入れて炒め調味し、溶き卵を入れて混ぜる。 |
(5) |
器に盛り、黒ごまを振って完成。 |
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